シロアリを見る機会はほとんどありませんので、一体どのような活動をしているのかわからないことだらけだと思います。シロアリの活動は暗く湿度のある場所でコツコツを木材をかじって活動しています。シロアリの活動を詳しく解説します。

シロアリは普段何をしているのか?

シロアリは年中絶え間なく、木材をかじり続け、木材の成分セルロースを栄養にしています。女王アリと王アリの2匹で巣が作られコロニーを拡大し続けていきます。絶えず産卵しコロニー(巣)を拡大し続けます。20度を下回る時期は活動が鈍りますが活動は続けています。

シロアリの産卵時期は?

シロアリの産卵時期はありません。決まった時期に産卵するわけではなく、年間を通して産卵しつづけています。女王アリと王アリが1匹ずつおり、卵を作り続けます。コロニーの個体数を維持するように調整しながら少しずつ拡大していきます。

羽アリの群飛の発生

シロアリは年間を通して活動する内容は一緒ですが、シロアリの種類によって、群れをなして羽アリが飛び出してくる群飛は時期が違います。4月以降の気温が高くなる日に各種のシロアリたちが引越し先を求めて出てきます。一つの家で毎年出てくるというわけではなく、ある一定の数になるとコロニーが二手に別れるようにして、半分が別の場所に引越しをします。数千の羽アリが飛び出すこともあれば数匹ずつの場合もあります。家主が気づかない場所で外に出ている可能性もあります。

4月~5月・・・ヤマトシロアリの群飛が発生します。天気がよく、気温も湿度も高くなった日の日中に発生します。

6月~7月・・・イエシロアリの群飛が発生します。 天気が良い夕方から夜にかけて発生し、灯りや電灯に集まります。

イエシロアリが6月~11月・・・アメリカカンザイシロアリが群飛が発生します。同じく天気の良い日中にいくつかのグループに分かれて発生します。

シロアリは冬眠するのか?

シロアリは冬眠はしません。気温20度以下になると活動が鈍くなりますが、一部のシロアリたちは木材をかじり続け、女王アリも産卵することもあります。気温が5度近くになるとほとんど動かずジッとしています。

シロアリは年中活動し始めている

昔の家と違って、今の家は密閉性が高く、年中室温が一定で暖かいため、シロアリにとっても活動が鈍くなることも少なくなっています。冬場でも暖房器具に使用により、室内だけでなく床下までその暖かさが伝わっていて活発に活動していることもあります。また、加湿器の使用や、暖房による家の中と外の気温差による結露の発生により、シロアリが好む湿度の環境が整っていることも年中シロアリが活動する原因にもなっています。