シロアリを事前に予防しておくと、シロアリ被害に遭いにくく、被害も少なくて済みます。自分でできるシロアリ予防の基本は、「湿度対策」と「シロアリ薬剤」です。この2つを意識するだけでもシロアリが発生しにくくなります。シロアリ薬剤もホームセンターで販売しているものでも大丈夫。シロアリ予防をご紹介します。
シロアリ予防は湿度対策とシロアリ薬剤散布
シロアリ予防の湿度は「水」全般と考えます。薬剤もプロが使うものでなくても十分予防効果に繋がります。
シロアリ予防の湿度対策
シロアリ予防の上で湿度対策は必須です。常に乾いた状態であれば、シロアリ被害に遭わずに済みます。
床下の換気を意識する
床下は特に空気の流れが悪い場所で、シロアリ発生原因のトップです。床下に空気が流れるように意識してみてください。
まずは床下通風口がふさがっていないかチェックです。通風口にホコリやゴミがあれば取り除いてください。また、通風口周辺に物を置かないようにしましょう。植木鉢やプランターなどで通風の妨げになっていないか確認して下さい。植木やプランターは水やりをしますので、常に湿っている状態です。この湿気が通風口を通して床下に流れていきますので、通風口に近くに置かない方が良いと思います。
毎日部屋の空気を入れ替える
部屋の湿度が高いと家の木材の水分量も増えシロアリの格好のエサになります。家は呼吸しています。できるだけ毎日窓を開けて部屋の空気を入れ替えるようにしましょう。特に朝や日中の湿度の低い時間帯は、窓を開けるだけで部屋の湿度がグッと下がります。逆に、夕方から夜は湿度が上がりますので閉めるようにしましょう。
湿度を下げ、部屋に空気が流れることでシロアリやゴキブリ対策にも繋がります。
湿度の高い日は除湿する
梅雨の時期や秋の長雨の時期は窓を開けていられません。そんな時はエアコンの除湿機能を使って湿度を下げるようにしましょう。長雨で部屋の窓を何日も締めた状態が続くと家の木材の水分量が増えシロアリ発生の確率が高くなります。また家の空気の流れが特に悪い場所ではカビが生えます。
窓を開けられない日はエアコンの除湿を使って湿度を下げるよう意識してみましょう。
換気扇を年中つけっぱなしにする
空気の流れが悪いと湿気が溜まり、常に湿度が高い状態が続きます。家の中の空気を常に流れるようにしておくと、湿度対策にもなり、家を傷めません。
特にお風呂場や洗面所、トイレの換気扇は年中つけっぱなしにするようにしましょう。換気扇をつけっぱなしでも1日あたり数円から10円弱程度です。シロアリやカビの発生で家の木材を傷めるよりも安いはずです。家をいたわるためにも換気扇を積極的に利用してください。
シロアリ予防の薬剤
シロアリを予防するために薬剤も使用を検討してみましょう。シロアリを寄せ付けないための作業ですので、シロアリが出ている状態で使うことを想定していませんので、ご注意ください。
ホームセンターやネット通販のシロアリ薬剤
シロアリを予防的に使用するならば一般の方でも手に入る薬剤で十分です。ホームセンターやネット通販でもたくさんあります。シロアリ駆除剤として商品販売されていますが、駆除するためではなく予防として使用しましょう。
使用するものは、水で希釈するタイプがベストです。木部用と土壌様に分かれていて、木部用は柱などの木の部分に噴霧し、土壌用は家の周りの土に噴霧するものです。
置き型の物やスプレータイプのシロアリ駆除剤もありますが。対応する範囲が狭すぎるため効果は薄いと思っています。シロアリは黒アリと同様、どの家にもいます。普段は庭の地中などにいて、黒アリのように地面を歩かないのでわかりません。置き型のシロアリ駆除剤を数個置いた程度では予防効果にならず、置く場所によってはシロアリを逆に寄せ付ける可能性もゼロではないと思いますので、プロの業者のようにあちこち地中に埋めたり、たくさん置くなどする必要があります。
ご紹介した内容はあくまでシロアリ予防です。シロアリがすでに家に侵入している状況の場合は、シロアリ駆除業者に見てもらってください。シロアリがいるのはシロアリの痕跡があった場所だけではないケースがほとんどです。家全体のシロアリ駆除を行うのは知識がない方にはとても困難です。中途半端に薬剤を使って安心しても、別の場所にシロアリが残っていて気づかないうちに被害が拡大しています。シロアリ予防とチェックはご自身でできますが、駆除はプロに見てもらうようにしましょう。
また、シロアリ駆除業者での予防施工は5年に一度が基本ですので、自分でシロアリ予防していても専門業者に定期的にチェクはするようにしてください。